普段食べている食事にデトックス食材を加えるだけで体の中からすっきり、デトックス効果がある食事に早変わりします。
腸内環境を整える食材で便通を改善し、尿の排出を促す食材で、毒素を身体の外に排出する回数を増やすことができます。
普段からデトックスに効果のある食材を選ぶことで、身体の中に溜まった老廃物を日常的に排出していきましょう!
本記事では、春が旬のデトックス食材をご紹介します。
身近な食材が多いので、ぜひ毎日の食事のメニューに取り入れてみてください。
春のデトックス食材
春が旬のデトックス食材の野菜と果物を50音順で紹介します。
春のデトックス食材【野菜】
- 明日葉
- うど
- キャベツ(通年)
- 小松菜
- セロリ
- たけのこ
- 菜の花
- たらの芽
- ニラ
- パセリ
- 春キャベツ
- フキ
- フキノトウ
- ヨモギ
明日葉
明日葉の持つ「血液をサラサラ」にする「血管を広げる」という2つの働きから、血液の流れが良くなります。
それによって、体内の毒素が血液とともに排出されやすくなります。
明日葉は、便秘解消に効果的な不溶性食物繊維が豊富で、腎臓の老廃物を排出しやすくするカリウムや、利尿効果のあるクマリン、リテオリンなどの成分も含まれています。
栄養豊富な食材ですが、食べ過ぎると副作用を起こす危険性もあります。
明日葉のフクロマリンと呼ばれる栄養成分の過剰摂取によって、日光アレルギーを起こすことが知られているからです。
日光アレルギーによる症状としては肌荒れや湿疹があるので、明日葉を食べてこれらの異常が見られた際は食べ過ぎを疑った方が良いでしょう。
明日葉の1日の摂取量の目安は150g~200gだと言われています。
うど
うどに含まれている「カリウム」は、人間の身体に欠かすことのできないミネラル成分です。
カリウムは、腎臓に溜まった老廃物を尿として排出したり、体内の余分なナトリウムの排出を促すことで、高血圧の予防やむくみ防止するなどの効果があります。
キャベツ(通年)
食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整えるのに役立ちます。
抗酸化物質を多く含んでいるため、体内にたまった毒素を排出する手助けをしてくれます。
キャベツから発見されたこのビタミンは、別名「キャベジン」とも呼ばれ、胃腸を健康に保つ役割があります。
細胞分裂が活発になることにより胃腸の粘膜の新陳代謝が促され、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防、改善に効果的であるとされています。
ファイトケミカルの一種であるイソチオシアネートは、強い抗酸化作用があります。
これらの栄養素を効率よく摂取するには、生のままがよさそうです。
さらに、一般的に捨ててしまうキャベツの芯の部分には、カリウムやマグネシウムなどデトックスで欠かせない成分が、葉の部分よりも多く含まれていることがわかっています。
小松菜
小松菜には、イソチオシアネート、カリウム、クロロフィルという3つのデトックスを助けてくれる成分が含まれています。
小松菜に含まれるイソチオシアネートには、血管や細胞内にたまっている有害物質を吸着して腎臓に運びます。
カリウムは、腎臓で有害物質を尿として体外に排出してくれます。
そして、小松菜に含まれるクロロフィルは、腸内のせん毛にたまっている有害物質がせん毛の隙間に入り込み、有害物質を吸着して体外に排出してくれます。
セロリ
セロリの持つ“苦みの主成分”は、ポリフェノールや植物性アルカロイドと呼ばれる成分です。
ポリフェノールは、体の錆びつきを防ぎ、老化を予防する抗酸化作用を発揮します。
アルカノイドは、新陳代謝の促進作用があるので、肝臓が疲れている、目が充血しているようなときにおススメです。
しかし、セロリを食べ過ぎると下痢や冷え、人によっては高カリウム血症が起きる場合があります。
食べ過ぎないように、ご注意ください。
たけのこ
たけのこは、非常に豊富な食物繊維を含むため、腸内の毒素を排出するデトックス効果の高い食品と言えます。
たけのこのコリコリとした食感は、その食物繊維によるものです。
食物繊維には、水分を含むことで膨張し、腸を刺激するため、食べ物の残りカスなどの不要なものをすみやかに体外に排出する働きがあります。
また春は、気温差による自律神経の乱れにより、体調不良を起こしやすい季節です。
たけのこには、うま味成分であるアミノ酸が豊富に含まれています。
特に、たけのこの断面にみられる白い粉のようなものは「チロシン」というアミノ酸のひとつで、心を落ち着かせる働きがあるので、自律神経を安定化させます。
その上、100g当たり26Kcalと低カロリーです。
食べごたえもあるので、満腹感も得られ、食べすぎ防止にもなるのでダイエットにも活躍してくれます。
菜の花
菜の花には、冬に濃い味付けで体に余分に貯まってしまった、塩分(ナトリウム)や水分を排出させる作用を促す「カリウム」が豊富です。
菜の花の独特の辛みや苦みは、デトックス効果のあるイソチオシアネートが含まれているからです。
特につぼみの部分にイソチオシアネートが多く存在しています。
鉄分や葉酸が多く、ケンフェロールの働きから肥満予防・花粉症軽減としても注目されています。
たらの芽
春の訪れを感じさせる独特のほろ苦さと、濃厚な風味から“山菜の王様”とも呼ばれるたらの芽。
日本人は古くから食材として、薬の代わりとしてタラの木の様々な部位を活用してしました。
たらの芽には 「エラトサイド」と呼ばれる苦み成分が含まれています。
エラトサイドは、糖の代謝作用があるとして、糖尿病の予防効果が期待されています。
食後に上がる血糖値を穏かにさせ、急な上昇をしないよう防ぐ効能があります。
たらの芽は香りや風味が逃げやすく、あまり日持ちしません。
すぐに食べられないときは冷凍保存がおすすめです。
ニラ
ニラの栄養には、イオウ化合物(アリシン)が豊富。
これが独特の匂いのもとで血流をよくする効果があります。
そのほか、造血を助ける葉酸、鉄分、デトックス効果のあるカリウム、骨を丈夫にするカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分も豊富に含まれており疲労回復効果もあります。
パセリ
パセリはビタミンやミネラルを豊富に含んでいる、栄養価の高いハーブです。
独特な香りの元になっているアピオールやピネンという成分には、消化促進・口臭予防・抗菌作用などの働きがあります。
また、濃い緑色の元である色素成分・クロロフィルにはデトックス作用があり、美と健康にも一役買ってくれます。
春キャベツ
春キャベツには、水溶性と不溶性、両方の食物繊維が含まれます。
両方の食物繊維が含まれている野菜は珍しく、春キャベツを食べるだけで食物繊維がバランスよく摂取できます。
また、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸が老廃物の排泄もスムーズにしてくれるので デトックス効果もあります。
フキ
蕗(フキ)を食べると、スジがありシャキシャキとした歯ごたえは食物繊維で、不溶性食物繊維が腸の内側を刺激します。
その量は、ゴボウよりも多く、便秘予防、改善のデトックス効果があります。
冬の間に溜まった肝臓の毒素を出してくれる働きがあり、デトックス効果が強いので大量には食べないで、小鉢に入る量を食べるようにしましょう。
フキノトウ
ケンフェロール・フキノール酸・クロロゲン酸・ケルセチンなどのポリフェノールから抗酸化作用が期待されており、食物繊維も豊富に含んでいます。
冬の間に体内にため込んだ不要物・老廃物を体外へ排出する効果があると言われています。
食べ過ぎると下痢になるため、季節を楽しむ程度に食べることをお勧めします。
ヨモギ
ヨモギは、生命力が強く、道端などいたるところに自生しているキク科の雑草。 古くからその薬効が知られていて、
「ハーブの女王」との呼び名があるほどその効果は幅広く、漢方では止血、生理痛、痰を抑えるなどの様々な目的で、使われています。
ヨモギには、利尿作用があるため、体に蓄積した老廃物を体外に排出してくれる効果があります。
カラダを温め、血行が良くなることでエネルギーの消費が高くなることや、独特な香りが食欲を抑えてくれるため、ダイエット効果があります。
春のデトックス食材【果物】
- アボカド
- バナナ
アボカド
アボカドにはゴボウ1本分もの豊富な食物繊維が含まれていますが、食物繊維には腸内の環境を良くしてくれる効果があるので、便秘に悩む人には心強い味方です。
アボカドにはデトックス成分の 「グルタチオン」 が含まれています。
グルタチオンを含むアボカドは、活性酸素を除去して風邪をひきにくくしたり、肌荒れやしみを防いだり疲れをとってくれたりします。肝臓の解毒作用も助けてくれます。
バナナ
バナナに豊富に含まれる 「オリゴ糖」には、ビフィズス菌などの乳酸菌となって「腸内の善玉菌」を増やす効果がある といわれています。
バナナに多く含まれるマグネシウムには、腸に水分を集めて便を柔らかくし、お通じ改善効果があります。
まとめ|春のデトックス食材
新鮮な野菜や果物は、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、食物繊維が豊富で、身体が本来もっている、自然なデトックス力(浄化/解毒/排泄)をサポートするように働きます。
ぜひ、美味しい果物を食生活にうまく取り入れて健康生活を維持してください。